2018年7月より永住権申請ポイントが変わったって知ってた?
永住権の話をしようじゃないか
こんにちは、りりぃです。
先日、こんな話を書きました。
・オーストラリアの大学に行くよ、
・永住権を本気で取りに行くよ
これを投稿したことで、かなりの反響がありまして。
とりあえず私のFBで「書いたよ〜〜気なる人がいたらみてみてね」と投稿させていただいたのですが、
それぞれのコメントで「気になります」という人がけっこういらっしゃいました。
そこで、そもそもの「永住権」について
つい先日、弁護士さんに聞きに行って来たのでお話ししたいと思います。
永住権は取りにくくなっている
ほんの5~10年前まで、
オーストラリアの永住権はかなり取得しやすいものでした。
看護師でいうと
英語の試験だけをパスすれば、
最短3ヶ月の講習でオーストラリアの看護師免許+永住権がおりていました。
その他、マッサージ師として
学校に行けば永住権取れたし
どこかの会社の事務職としても永住権が取れました。
今じゃ考えられない。
チョー簡単で羨ましくなる。
オーストラリア移民受入すぎ問題
ところが近年、
オーストラリア国内でこういう話が出ています。
「移民受入すぎじゃないか」
「あいつらのせいで、地価が爆上がりして都心に住めなくなった。どうしてくれるんだ!」
「人口増えすぎ!!!」
どこの国が多いのか
・・・
「あいつら」
って誰でしょうか。
最新のオーストラリア政府が出しているレポートを見てみましょう。
これは、2016-2017年に永住権を得た人たちの出身国トップ10です。
出典:2016-2017 Migration Programme Report
- The Department of Miggration and Border Protection
グラフの下二つを見てみてください。
そう、
インド/中国人がダントツ
なんです。
英語が第一言語の
イギリスやアイルランドを差し置いての一位。
シドニーのシティ内は、
中国人の富裕層が土地そのものを買い上げて、どんどん値段を釣り上げる価格競争をしています。
その証拠がこちら。
出典: HIA/CoreLogic
棒グラフは販売数
赤線が地価を表しています。
もはやシティはバブル状態。
シドニーに来たことがある人は、わかるかもしれませんが、
いわゆる都心部はアジア系でごった返しています。
2018年になって、2年ぶりにやっと少しだけ下がったというニュースが流れていましたが・・・(逆にメルボルンが高騰していると。)
その他、人口が密集しすぎて景観が崩れる、
生きにくくなる
犯罪率が上がる
など様々な理由から
「移民やめんかい!!!」
という世論が出て来ています。
実は数字上は、
例年同じぐらいの人数に永住権を発行しています。
出典:2016-2017 Migration Programme Report
- The Department of Miggration and Border Protection
下が家族による永住権(結婚、親族ノミネート)
上が自力でとった人(看護師とかシェフとか)
棒グラフが、その合計です。
つまり、
永住権発行数を減らしているということでは、ない。
ですが、永住権の申請者数自体が多くなってきています。
----------------------------
※2018/08/11追記
ここにニュージーランドについての記述をしていたのですが、
去年のデイリーニュースが出典であり
現在は記事が削除され引用が不可能であるため編集しました。
-----------------------------
そこで2018年7月1日より、
永住権申請の最低ポイントが
60点→65点
になりました。(ガーーーーン)
60点って、みんな頑張ればいけるんです。
でも最後の5点って、、、
けっこう頭(とお金)使わないと取れないんですね。
つまり、永住権申請は難しくなりました。
じゃあどうやって永住権とるの
先ほども言った通り、永住権の発行数が少なくなったわけではありません。
競争率が上がっただけ。
つまり、
「ポイントをいかに高くゲットできるか」
がポイントになってきます。
【2018年7月】ポイント別永住権発行数
「じゃあどれぐらいのポイントの人に何人発行してるんさ?」
・・・と思ったので、調べてみました。
出典:11 July 2018 Invitation Round
- Australian Government; Department of Home Affairs
これが、年度始めの2018年7月に発行された永住権の取得ポイントです。
これを見ると、、
「最低70点以上を取れば、
なんとか滑り込める」
ということになります。
ということは、
現状でいうと最低点の65ポイントを持っていても、インビテーション(永住権の付与通達)はこないということ。
正直言って、楽ではなさそうです。
だから、私も安易に英語の試験だけで通ろうとせずに
大学に行くことを決めました。
あなたはどう動く
結婚ビザもある
今日は「自力でいく」ことだけを話しましたが、それ以外に
パートナービザというものがあります。
通称「結婚ビザ」。
オージーと付き合って、一緒に住んで、事実婚状態で申請できるビザです。
ですがこれには時間と労力がかかります。
事実婚なら、「本当にマジでこの二人は同棲してて、結婚状態にあるのか?」を政府が本気で調査してきますから、二人でアルバムを作ったり、二人名義の銀行口座を作ったり、同棲したり、、
アリバイ作りが大変。(笑)
さらに全てを揃えて申請しても、
待ち続けて3年目、という友達がいます。
いつ降りるのかが分からないのがこのビザです。
でも、ポイント稼ぐよりは楽なのかな。。
私の場合はすーさんが日本人のため、
全然該当しないので弁護士さんにも聞きませんでした。
永住権を考えているあなたへ
「永住権申請ポイントが変わり
申請も難しくなった」
という悲しい事実を今日は書きました。
しかも毎年、オーストラリアはなんの前触れもなしに突然法律が変わります。
日本のように「ここ変えたいなぁ〜〜」なんてほのめかして、何年も大議論をすることはありません。
「この法律もう変わったから!」
「今日から変更ね!」
「はーい文句いったって法律だから無理! バッサリ!」
というほどの潔さです。
いつ始めても遅くはないはず。でも急ぐ
私は25歳でオーストラリアに来て、
26歳の今、これから永住権を目指すことを決めました。
あなたがどこの国にいて、どれぐらいオーストラリアのことを知っているのか、私にはわかりません。法律専攻かもしれないし、日本のお家でぼんやりと見てくれてるのかもしれない。
でも、永住権を目指すなら、
本気で考えて行動した方がいいのは事実です。
「他人任せで誰かになんとかしてもらう」という姿勢では、
この競争には勝てないと思う。
オーストラリアでのんびりしつつ、
内心そんなことを思っています。
頑張りたい、チャレンジしたい、という人がいたら。
一緒に頑張ろうね!!!
今日も読んでくれてありがとうございました。
りりぃ。
*1:source:2016-2017 Migration Programme Report
- The Department of Miggration and Border Protection
*2:Source: HIA/CoreLogic
*3:source:2016-2017 Migration Programme Report
- The Department of Miggration and Border Protection
*4:Source: 11 July 2018 Invitation Round
- Australian Government; Department of Home Affairs